刑事事件Q&A

鯉とりまあしゃん

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「鯉とりまあしゃん」という方をご存知でしょうか?

福岡に実在した伝説の鯉とりの名人です。

ソフトバンクの孫社長は、部下に、「交渉の秘訣は、鯉とりまあしゃんに学べ」と話してい

たそうです。

 

Fotolia_50171722_S

 

まあしゃんの鯉とりの手法は、鯉を腕に抱くというものです。

彼は、鯉とりをする数日前から、栄養価が高いものを食べ、当日も河原のたき火でじっくり

からだを温めます。

そのまま川に入って水中に横たわると、人肌の温かさを求めて鯉が集まってくるので、それ

を赤ちゃんを抱くように、腕に抱いてそっと受け止める。それがまあしゃんのやり方です。

1日に100匹、全長95mの巨大な鯉を捕まえたこともあるそうです。

 

巷では、士業のマーケティング本やセミナーであふれています。ホームページ、セミナー、

SNSといった「マーケティングツール」、「ターゲットマーケティング」、「マーケティ

ングミックス(4P)」「ブルーオーシャン・レッドオーシャン」…。この業界もマーケ

ティングが必要なんだと叫ばれています。

 

私も、診断士という資格を有していることもあって、マーケティングの重要性・有効性は実

感しています。しかし、弁護士業は、地域に根付いて、長期間かけて行っていくものです。

マーケティング手法を導入し、効果があったとしても、地域のお客様の長期的な支持がなけ

れば、効果は一時的なものとなり、「一発屋」におわってしまいます。

 

鯉が人肌を求めるように、「この人(弁護士)なら安心」という状況があれば、お客様は

自ずから、その事務所に依頼をするのではないでしょうか。

日々の研さんを忘れないこと、一つ一つの事件を誠意をもって取り組み、地域のお役様の信

用を長期間かけて少しずつ築いていくことが、長期的にみると、最高のマーケティング方法

なのだと思います。